マッチングビジネスの成功事例12選!アイデアの発想方法もご紹介

マッチングビジネスは「問題を解決したい人」と「商品・サービスを提供したい人」を橋渡しすることで手数料を得るビジネスモデルです。「マッチングビジネス」という概念を知らなければ気付かないかもしれませんが、実は世の中はマッチングビジネスで溢れています。

私はマッチングビジネスの構築方法を教える講座を主催していますが、マッチングさせる対象さえ間違えなければ、売上を作って事業として成立させられるのがマッチングサービスの魅力の1つだと思います。

とはいえ、
「どんなモデルがあるのかいまいちピンとこない」
「自分でマッチングビジネスを構築するための参考に事例を知りたい」
いう声も多かったのが事実です。

そこでこの記事では、マッチングビジネスの事例を数多くご紹介していきます。また、これからマッチングビジネスを作ってみたいという方のために、マッチングビジネス構築のポイントや、マッチングビジネスの考え方を既存のビジネスに活かすための方法もご紹介していきます。

この記事の内容をしっかり理解していただければ、マッチングビジネスの本質を理解してビジネスアイデアを発想したり、既存のビジネスにマッチングビジネスの要素を取り入れて、収益改善のアイデアを考えられるようになるでしょう。

ぜひ最後まで読み進めてみてください。

1.マッチングビジネスの成功事例12選

この章ではマッチングビジネスのモデルを理解しやすいように、世の中にリリースされているサービスの事例を12個ご紹介していきます。それぞれのサービスがどんな対象をマッチングしているビジネスなのか、あるいはどのように収益をあげているのかをご理解いただけるように整理してみました。

内容を理解できれば、「普段なんとなく使っているサービスは、実はマッチングビジネスだった」という気づきを得られますし、マッチングビジネスを構築する際のヒントにもなり得る内容です。

1-1.UberEats


https://www.ubereats.com/jp

「飲食店」と「自宅で食事を楽しみたい消費者」をマッチングしているのが「UberEats」です。2016年9月に日本でもサービスが提供開始され、日本国内では東京23区や大阪、愛知、福岡にもサービスが拡大しており、この記事をご覧の方も活用したことがあるかもしれません。店舗側からは注文総額の35%、消費者側からは配送手数料(50円〜)とサービス料10%を課金しています。

ちなみにサービス提供元のUber社は、海外では「目的地まで移動したい人」と「運賃を稼ぎたい一般ドライバー」をマッチングする、ライドシェアサービスが主力サービスの1つですが、日本国内ではライドシェアサービスは認可されていないため、「UberEats」が主力事業となっている可能性が高いです。「UberEats」自体は、昨今のウイルスの影響でテイクアウト需要も増えたからか、業績は右肩上がり。最近ではテレビCMなどの広告プロモーションも積極的に展開しています。

1-2.Instabase


https://www.instabase.jp/

イベントやワークショップなどを主催する際に、人数に応じたスペースを準備する必要があります。そんな時に頼りになるのが「Instabase」です。このサービスは、「スペースを貸したい人」と「スペースを借りたい人」をマッチングするプラットフォームで、ウェブサイトで日付や場所、予算などの条件を入力すると、レンタル可能なスペースが検索でき、予約や支払いなども全てオンラインで完結できます。

記事を執筆している時点では、全国に8,000以上ものレンタルスペースが登録されていて、会議室のみならず、レンタルキッチンやライブハウスなども登録されています。プラットフォームは借り手から成約ごとに数%の手数料を課金しています。

1-3.ストアカ


https://www.street-academy.com/

ビジネススキルから趣味の習い事まで、「得意なことを教えたい人」と「習いたい人」をマッチングするのが本サービスです。講座の成約手数料が収益源となっており、成約ごとに手数料15%を課金しています。また、月間の成約金額が一定金額以上の講師には手数料の割引も行われていて、継続的にプラットフォームを使用してもらうための工夫もされています。

当サービスが軸足を置く教育分野の市場では、教える側と教わる側に下記のハードルが存在していました。(※1)

教える側:集客、教室代などの固定費の負担
教わる側:入会金、長期継続契約、検索できるチャネルの少なさ

「ストアカ」はこれらのハードルをプラットフォーム化によって解消しました。サービスのリリースから10年経っていませんが注目度は依然として高く、億単位の資金調達により事業は拡大し続けています。(※2)

私もこのサービスを通じて、ビジネス関連の講座を何度か受講したことがありますが、お目当ての講座を探してから申込完了するまでの流れがスムーズで、なおかつ講師の質も申し分なかったです。私自身「教えること」を生業としているため、応援し続けたいサービスの1つでもあります。

※1:https://www.slideshare.net/Find-Job-Startup/street-academy-pp-for-inv-2012-65
※2:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000007608.html

1-4.ecbo cloak


https://cloak.ecbo.io/ja

「コインロッカーに荷物を預けようとしたが、空いているコインロッカーを探すのが大変だった」そんな経験をされている方は少なくないかと思います。「ecbo cloak」は「荷物を預けたい人」と「荷物を預かるスペースを持つお店」をマッチングし、いわゆる「コインロッカー難民」を救済するサービスを提供しています。ユーザーは「ecbo cloak」のアプリをダウンロードして、現在地の近くの登録店舗を検索することができます。

ユーザーの目的は「荷物を預けること」ですが、店舗側目線では集客にも繋がることから、サービスのリリースから1年で契約店舗数は1,000件を上回っています。(※1)契約店舗も、カフェ・カラオケ店・漫画喫茶・着物レンタル店・神社など業態も多岐に渡り、JRやメルカリなどの大手企業とも提携が発表されており今後の動きに注目が集まっています。

※1:https://maonline.jp/articles/ecbo20180223

1-5.ANYTIMES


https://www.any-times.com/

「プロの業者を呼ぶほどではないけど、ちょっとしたお手伝いをしてくれる人を探したい…」そんなときに便利なマッチングサービスが「ANYTIMES」です。こちらは「困りごとがある人」と「解決できる人」をマッチングする、便利屋のようなスキルシェアプラットフォームと言えます。

サービス提供者は、対応可能な業務を「ANYTIMES」のプラットフォームに登録すると、依頼主から発注が入るシステムです。依頼主はサービス提供者を住所で絞り込むことができ、近所の人同士をマッチングできるのがユニークです。掃除や買い物といった家事代行から、パソコンや語学のレッスンといった習い事まで、サービス提供内容は多岐に渡っているため、あなたの「めんどくさい」や「わからない」を解消するサービス提供者が登録しているか探してみるといいかもしれません。

1-6.DOGHUGGY


https://doghuggy.com/

「ペットを一時的に預けたい人」と、「引き受け可能なホスト」をマッチングしているのが「DOGHUGGY」です。遠出する際のペットの預け先として、すでにペットホテルが存在していますが、お世話してくれる人との相性が心配。そんな飼い主のニーズに応えた「DOGHUGGY」は、近所で犬を預けられるホストを検索でき、ペットとホストの相性を確認したうえで預けるか判断できることが人気の要因の1つです。

運営元は「地域コミュニティで犬を育てる文化を作る」というチャレンジングなゴールを掲げており、マッチングサービスを通じて文化やインフラを構築するという高い目線で事業を展開していることが伺えます。
 

1-7.転職エージェント


https://www.r-agent.com/

「人材採用したい企業の求人案件」を集め、「転職希望者」を紹介して売上を上げている転職エージェントもマッチングビジネスと言えます。転職者側が無料でサービスを受けられるのは、採用を決定した企業から転職者の年収の20-30%の紹介手数料を転職エージェントが受け取っているからです。代表的なサービスは、リクルートエージェントやDODAなどがあります。

転職エージェントは、ノウハウさえあれば開業自体は難しくないため、数名で運営している小規模な転職エージェントも無数に存在していて、転職活動するときにはどこのエージェントを使えばいいのか迷ってしまうほど。ただ、「エンジニア専門」「若手営業職専門」「エグゼクティブ向け」などターゲットを絞ったり、対応のきめ細かさを打ち出していたりと、エージェント独自の強みをアピールしていることがわかります。

1-8.転職サイト


https://tenshoku.mynavi.jp/

「求人案件を企業から吸い上げて転職希望者に紹介する」という動き自体は、先ほどの転職エージェントと同じですが、「転職サイト」はWebサイトで求人案件を紹介するモデルです。最近では成果報酬型の「転職サイト」も登場していますが、求人広告の掲載費用を売上としているケースが多いです。費用は掲載するプラットフォームや求人広告の情報量によって、数万円〜百万円以上と大きな差がつけられています。

「転職サイト」で有名なのはリクナビNEXTやマイナビ転職といったサイトで、掲載費が高い広告はサイト内で上位表示され、応募が集まりやすくなるという仕組みです。転職者の年収を手数料の基準としている転職エージェントよりは安価に活用できるため、採用側企業が応募者の管理をこまめにできるマンパワーを持っていたり、一度の求人で数多くの人材を採用したいといった場合に活用されています。

1-9.タスカジ


https://taskaji.jp/

「家事を依頼したい人」と「ハウスキーパー」をマッチングするのが「タスカジ」です。「タスカジ」側の手数料は、仕事を受注するハウスキーパー側に課金していて、ユーザー側は1時間あたり1,500円〜と手頃な価格で試すことができます。ハウスキーパーに登録するには独自のテストをクリアする必要があり、一定の質は担保されているため安心して家事を任せることができます。

「ハウスキーパーなんて高所得な一部の人が使うもの」というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、費用的にも導入のハードルは高くないですし、万が一トラブルがあっても「タスカジ」が間に入ってくれるため、忙しいときだけスポットで家事をお任せしたいという一般家庭でも活用の余地がありそうです。

1-10.メルカリ


https://www.mercari.com/jp/

「モノを売りたい人・買いたい人」向けの、有名なオンラインのフリーマーケットアプリで、スマートフォン1台でモノの売買が行えます。出品・購入とも簡単にできるため、使用経験がある人も多いかもしれません。プラットフォーム側の売上は、取引額の10%の成約手数料です。

事業としても右肩上がりで、2019年の時点で累計取引件数は5億件を超えており、CtoCの取引プラットフォームとして、「ヤフーオークション」が有名でしたが、2019年には利用率で「メルカリ」が「ヤフーオークション」を上回ったとの調査結果もあります。(※1・※2)東証マザーズへの上場も果たしたほか、最近ではプロサッカーチームの経営権も取得するなど話題を振りまいており2013年の創業以来成長を続けています。

※1:https://about.mercari.com/press/news/article/mercari_500million/
※2:https://markezine.jp/article/detail/32966

1-11.ウチヨガ


https://uchiyoga.jp/

「ウチヨガ」は日本最大級のヨガマッチングサービスで、「プロのヨガインストラクター」と「自宅でレッスンを受けたい人」をマッチングしています。ヨガスクールは数多く存在しますが、忙しくて教室まで通うのが億劫だったり、マンツーマンでじっくり教わりたいというユーザーのニーズに応えています。

インストラクターも、資格さえ持っていれば登録可能なため、レッスン経験をたくさん積みたい駆け出しのインストラクターにも喜ばれるサービスと言えるでしょう。この記事を買いている時点で登録インストラクターは全国に800名にまで増えており、個人的に今後の展開が楽しみなサービスです。

1-12.ビザスク


https://visasq.co.jp/

ビザスクは「世界中の知見をつなぐ」をビジョンに「課題を抱えている企業」「業界経験の豊富なプロ人材」をマッチングするプラットフォームです。登録されているプロ人材も国内外で10万人を超え、スポットコンサルティング、WEBアンケート調査、新規事業の支援などのサービスを提供しています。

マッチングビジネスは上でも紹介したCtoCの成功事例が多いのに対して、ビザスクはBtoCのモデルで成功し、2020年の3月には東証マザーズ上場も果たした注目度の高いサービスといえます。

2.これからマッチングビジネスを構築する際の3つのポイント

ここまでマッチングビジネスの事例をご紹介してきました。この記事の読者様の中には、「副業や事業の柱としてこれからマッチングビジネスを構築したい」という方も多いと思います。

そこでこの章では、私が考えているマッチングビジネスのアイデアを発想する際に押さえておくべきポイント3つをご紹介していきます。

「ビジネスアイデアを発想してみたものの、よく考えてみたらどれも机上の空論だった…」そんな事態を避けるために、この章でご紹介する3つのポイントを頭の片隅に置いてアイデアを発想してみてください。

1)自身の過去の経験を元に「困っている人」と「解決できる商品・サービス」を見つける

マッチングビジネスの本質は「人が抱えている悩み」と「悩みを解決できる商品・サービス」の橋渡しをすることです。マッチングビジネスのアイデアを発想するうえでもっとも効率的なのは、自身の過去の経験を振り返ることです。

なぜなら、あなたが「困っていたこと・悩んでいたこと」と「解決方法・克服方法」は、同じ悩みを抱えている人にとっては喉から手が出るほど知りたい可能性があるからです。また、集客に困っている商品やサービスにとっては、集客の助けとなって感謝される可能性もあります。

例えば、上記の事例でご紹介した「DOGHUGGY」は、獣医師を目指していた創業者が、日本と海外のペットに対する環境充実度の違いを課題に感じて創業したという経緯があります。

「動物福祉」の授業を受けた際に日本が海外と比べていかにペットに対する環境が整備されていない国であるかということに気がつきました。例えばドイツでは犬と一緒に電車に乗れたり、レストランに一緒に入れたりと環境が整っています。(中略)日本の動物福祉について調べて行くうちに「このままだと、いつまでたってもペットの置かれている環境は変わらないのではないか」という危機感にかられ、その気持ちを共有するために同級生に話したところ、「そうなんだ。でも仕方ないよね。」というような反応が返ってきました。正直、がっかりしてしまいました。知ってしまった以上は日本のペット業界の現状を放っておけない、自分でも何かしたいという気持ちを抑えられなくなったのです。

出典:ペット版Airbnb:DogHuggyを率いる19際起業家が目指す犬の幸せ(前編)
https://pedge.jp/interview/doghuggy1/

このように原体験から生まれる課題意識を軸にサービスを構築することで、ユーザーの悩みを深く理解してサービスを企画できるため、結果として市場にフィットするビジネスを作れる可能性が高くなります。

まずは最初のステップとして、困っていたことや不便に感じていたこと、それに対する解決方法をセットで書き出してみましょう。

2)マッチングさせる対象を吟味する

マッチングサービスをビジネスとして継続的に展開していくためには、「マッチングさせる対象」の見極めが非常に重要になってきます。マッチングビジネスは取引金額に応じた手数料がサービス提供側の売上になるからです。

要は、一度にマッチングさせる単価が高い方が売上は上がりやすいということです。仮にプラットフォームの仲介手数料を20%に設定しても、1回のマッチングで1,000円が動くものと10万円が動くのでは、プラットフォーム側の効率は大きく異なります。

例えば、マッチングビジネスを活用するのは「個人(Cusotomer)」とは限りません。「法人(Business」が抱えている悩みに対して、最適な解決策をマッチングすることで、個人をマッチングさせるよりも取引額が大きくなるポテンシャルがありそうですよね。

法人営業で顧客企業に対して商品やサービスを提供した経験や、勤務先で外部研修を受けたりしたことがある方なら、法人にどんな需要があるのかイメージしやすいかもしれません。

参考までに、1度の取引で高単価取引が見込めるマッチングビジネスの例をご紹介します。

■転職エージェント
マッチング対象:「人材採用したい企業」と「転職希望者」
仲介手数料:転職者の想定年収の30%前後
https://www.r-agent.com/

■サイトストック
マッチング対象:「Webサイトを売却したい人」と「Webサイトを購入したい人」
仲介手数料::11万円+成約金額の10%
https://sitestock.jp/fee.html

■ビズリーチ・サクシード
マッチング対象:「事業を売却したい人」と「事業を買収したい人」
仲介手数料:買い手企業からの成約手数料(非公開)
https://br-succeed.jp/

■カウル
マッチング対象:「マンションを売りたい人」と「マンションを買いたい人」
仲介手数料:60万円〜
https://kawlu.com/market

■Campfire
マッチング対象:「アイデアを形にしたい人」と「支援したい人」
仲介手数料:合計支援金額の12%
https://camp-fire.jp/

3)投資できるリソースを吟味する

先ほどは高単価商材のマッチングをおすすめしましたが、運営に割けるリソースの量や質によって、マッチングさせる対象を検討していくのもいい方法だと思います。

例えば単価の安いサービスでも、マッチング回数を増やしたり月額課金モデルを採用すれば、仲介手数料をしっかり発生させることができます。その代わり、プラットフォームを活用するユーザーも多く確保する必要がありますし、マッチング成立にマンパワーをがかからない形を模索すべきです。

さらに、ユーザーが増えることで、
・大量の訪問ユーザーに耐えうるサーバーを用意する
・ユーザーの疑問に応えるためのカスタマーサポートを構える
・サイトだけでなくアプリも準備する
といったことが必要になるかもしれません。

とはいえ、昨今フリーランスに業務を発注できるクラウドソーシングや、ビジネスの一部を外部委託できるBPOサービスが非常に充実してきているため、内容によっては想定よりも低コストで仕組みを作れる可能性もあります。

単価の低いサービスでも需要が多そうなマッチング対象を見つけられたら、サービスの構築にどれくらいの時間とお金がかかるのか、運営にどれくらいの人がいればいいのかシミュレーションしてみるのもいいでしょう。

ここで参考までに、取引単価が低めのマッチングビジネスの例をご紹介します。

■TIMETICKET
マッチング対象:「得意なことで誰かの役に立ちたい人」と「問題解決できる専門家を探している人」
仲介手数料:成約金額の25%〜
https://www.r-agent.com/

■Pairs
マッチング対象:「パートナーを作りたい男女」
仲介手数料:月額2,560円〜
https://www.pairs.lv/

■軒先ビジネス
マッチング対象:「空きスペースを貸したい人」と「借りたい人」
仲介手数料:スペース利用料金の35%
https://business.nokisaki.com/

■Teachers Market
マッチング対象:「勉強を教わりたい人」と「勉強を教えられる人」
仲介手数料:15%〜
https://teachers-market.com/

■Airsalon
マッチング対象:「髪をカットしたい人」と「フリーランスの美容師」
仲介手数料:30分200円〜
https://camp-fire.jp/

3.マッチングビジネスの概念を取り入れて、既存ビジネスを成長させる方法

すでに自社で事業を行なっている場合、新たにマッチングビジネスを構築する余裕がなくても、「マッチングビジネス的な視点」を取り入れることで既存の事業を成長させることは可能だと考えています。

マッチングビジネスの本質は、「ユーザーのことを深く理解して、問題を解決できる人との橋渡しをする」ということですから、顧客の課題を自社で解決できなくても、解決できる商品やサービスとのつながりを作ることができれば、顧客にもサービス提供元にも喜んでもらうことは可能です。

・課題を解決するためのノウハウを持つ他社に送客して成果報酬をもらう
・他社とジョイントして両社の収益につながるスキームを構築する
など、「マッチングビジネス的な視点」を既存のビジネスに取り入れる余地があるのではないでしょうか。

ここで2つ具体例をご紹介しておきます。

1)まず、株式会社Resorzの運営する「digima」は、日本企業の海外展開をサポートするプラットフォームです。彼らは海外展開に関連するイベントを開催したり、自社メディアに海外展開に関する記事を載せるなどして、海外進出したい日本企業を集客しながら、海外ビジネスを支援可能な企業とも提携を進めています。


https://www.digima-japan.com/

彼らは集客した「海外に進出したい日本企業」と、「海外展開支援可能な企業」をマッチングをさせたり、コネクションを生かし、現地企業とタイアップした海外視察のコーディネートなどを企画し、海外進出を望む日本企業に提案して売上を作っています。

2)次にご紹介するのは、大手アフィリエイトASPの「A8.net」です。彼らは「商品・サービスを販売したい広告主」と「アフィリエイター」をマッチングしています。

広告主は販売したい商品1件あたりの成果報酬を設定し、アフィリエイターがユーザーに商品・サービスを紹介し、成約した件数分の成果報酬をA8.netから受け取れるという仕組みです。

https://www.a8.net/

「A8.net」は広告主から吸い上げた案件を取りまとめてアフィリエイター向けに紹介したり、優秀なアフィリエイターをリクルーティングするなど、広告案件とアフィリエイターの橋渡しによって企業のマーケティング課題解決に取り組んでいます。

取り上げた2社の事例のように、自社単独で顧客に価値を提供するのではなく、他社を巻き込みBtoBの領域で顧客の課題を解決しマネタイズしている事例も多くみられます。

自社で提供する商品・サービスの質を向上させるのはもちろん重要ですが、「マッチングビジネス的な思考」を持ち、自社外のリソースを絡めて解決策を提案できないか検討してみる価値はあるのではないでしょうか。

まとめ

ここまでマッチングビジネスの事例と、これからマッチングビジネスを始める時のポイントを解説してきました。マッチングビジネスのビジネスモデルは具体的にイメージいただけたでしょうか?

マッチングビジネス的な要素を自分のビジネスにも取り入れたい、ビジネスを構築したい方にとって、特に2・3章は重要な内容のため、最後に要点をまとめておきます。

マッチングビジネスをこれから構築する場合
1)自身の過去の経験を元に「困っている人」と「解決できる商品・サービス」を見つける
2)マッチングさせる対象を吟味する
3)投資できるリソースを吟味する

「マッチングビジネス思考」で既存ビジネスを成長させる場合
1)課題を解決するためのノウハウを持つ他社に送客して成果報酬をもらう
2)他社とジョイントして両社の収益につながるスキームを構築する

こちらでご紹介した事例を参考に、マッチングビジネスのアイデア発想から、事業の成長にまでお役立ていただけることをお祈りしています!最後までお読みいただきありがとうございました。