自分の経験を無駄にするな!マッチングサービスを成功させる極意とは

マッチングサービスは、困っている人とそれを解決できる人とを結び付けてあげるサービスです。

サービスを運営している側は、自分や自社にユーザーの問題を解決する能力がなくても、その能力を持った人を困っている人に紹介してあげれば良いので、アイデアと実行力さえあれば比較的始めやすいサービスであると言えるでしょう。

しかし、そこには落とし穴があります。

それは、サービスを始めた後に、サービスを利用したユーザーの満足度が下がってしまいやすいという問題です。

今回はマッチングサービスを始めるときに陥りやすい落とし穴と、それを回避して成功する方法をお伝えしたいと思います。

陥りやすい罠とは

例えば私が「ヨガインストラクター」と「スタジオではなく自宅や公園などでヨガを学びたい人」をマッチングする「出張ヨガインストラクター」のようなサービスを始めたいと考えたとします。

考えたきっかけはヨガに通う妻が「ヨガのレッスンはいつも同じところでやるからつまらない。」といった言葉がきっかけだったとします。

そこで私は妻のヨガ仲間の何人かに聞いてもらったところ、みんな、同じ不満を持っていて、サービスができたら使いたいと言ってくれたとします。

こうなると私は超やる気になって、マッチングサービスのサイトを立ち上げて、インストラクターと生徒の募集を開始します。

ところが、ここで問題が発生します。

それは私がヨガのインストラクターを評価することができないという点です。なぜなら私はヨガの先生に知人がいないばかりか、レッスンを受けたことすら無いからです。

その結果、仮にインストラクターが集まったとしても、その中に数名の悪い先生がいたら、あっという間に私のサービスの信用は落ちてしまい、生徒さんたちも離れていってしまうことでしょう。

これはちょっと極端な例のように見えますが、私がマッチングサービスの指導を行っている人達の中には、初めはこのように自分の経験や専門性とは全く関係のないところでマッチングサービスを始めようとする人が結構な割合でいらっしゃいます。

では、マッチングサービスを成功させるためにはどうすればいいのでしょうか?

マッチングサービスを成功させた例

ここで二つ例を見ていきたいと思います。

一つ目の例は「見積もり 外構工事」というマッチングサービスです。

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このサービスでは「適切な価格で品質の良い外構工事を希望する一般消費者」と「腕の良い職人を抱える外構工事業者」を結び付けています。

サービスを運営されている與五澤氏のこちらのインタビュー記事によると、與五澤氏はもともと外構工事の職人さんでした。しかし工事の現場では予算の関係で低品質な工事を見ることがあったそうです。その原因として、腕の良い職人さんを雇っていても自社で集客ができないために工事費用を決められずに元請け業者が決めた予算で施工するしかない業界の状況があったそうです。その状況を改めようとしてこのマッチングサービスを始められました。

そしてサービスへ登録を希望する業者に対しては、じっくりと面談を行い良質な業者を選定しているとのことです。

外構工事は依頼する側からすると決して安くはない買い物です。そこでもしこのサービスで見つかった外構工事業者が手抜き工事をしたらどうなるでしょう?

きっとその人はサービスを二度と使わなくなるばかりか、もしかすると訴訟になってしまうかもしれませんね。

その時点で「私はただ業者を紹介しただけです。」なんて不誠実な対応は決して許されません。
つまり、業者同様、サービスを運営している側も責任が発生しているという認識が必要とされるのです。

二つ目の例は私の会社が運営している「PVモンスター」というマッチングサービスです。

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PVモンスターでは「良い商品やサービスがあってもそれを消費者に上手に伝えられない企業」と「SEOを理解し記事を書くのが得意なライター」をマッチングするサービスです。

私の会社では社長の鳥井が、自分自身のサイトに何万PVも集めることのできるブロガーであり、かつサイトのアクセスアップに困っている企業に対して、記事を制作するという業務を行った経験もありました。

つまり社内に「SEOに強く、また商品の魅力を上手に伝える記事を制作するノウハウ」があり、それをマッチングサービスとして実現させたのです。

とは言え、記事を書くのは、一般のライターであり、中には顧客の期待を満たすことのできない記事が提出されることもあります。

時には「こんな記事が集まるようでは、もうサービスを使わない」と言われてしまったこともあります。

そこで私の会社ではライターを育成するための活動を積極的に行いました。

その結果、記事の品質が格段に上がり、「こんなに素晴らしい記事を納品してもらって驚いてます」といった嬉しい声をいただくことも多くなってきました。

自分の経験や専門性を生かす方法とは

この二つの例を見てもわかる通り、マッチングサービスでは、自分の経験や専門性を生かすことで、より成功しやすくなると言えるでしょう。

とは言っても、自分の経験や専門性を生かしたサービスを見つけることは難しいかもしれません。

そこで簡単な方法を教えたいと思います。それは以下の文章の○○の部分を埋めていく方法です。


私は○○の業界に携わった経験があります。
その業界では、○○という問題がありました。
その原因は○○なためです。
私は○○によってその問題を解決することができるので、そのスキルを活かした○○と○○をマッチングするサービスを作りたいと思います。

例えば、今回紹介した二つの例を当てはめてみると以下のような感じになります。

例1:
私は「外構工事」の業界に携わった経験があります。
その業界では、「適切な価格で品質の良い外構工事が行われていない」という問題がありました。
その原因は「良い職人がいても工事業者に価格決定権がない」ためです。
私は「良い業者を見分けることができる目」によってその問題を解決することができるので、そのスキルを活かした「良い職人のいる外構工事業者」と「適正な価格で品質の良い外構工事を依頼したい一般消費者」をマッチングするサービスを作りたいと思います。

例2:
私は「WEBマーケティング」の業界に携わった経験があります。
その業界では、「企業はサイトへのアクセスアップや商品の魅力を伝えることが難しい」という問題がありました。
その原因は「自社内に記事を書く専門家を雇う余裕がない」ためです。
私は「SEOに強く商品の魅力を伝える記事を書くこと」によってその問題を解決することができるので、そのスキルを活かした「良い商品やサービスがあってもそれを上手に伝えられない企業」と「SEOを理解し記事を書くのが得意なライター」をマッチングするサービスを作りたいと思います。

どちらも自分の経験を生かしてサービスを作っているので、成功する可能性が高いような感じがしませんか?

まとめ

マッチングサービスを始めたいと考えているなら、是非、ぱっと思いついたアイデアで突き進むのではなく、自分が携わったことのある業界や、自分の得意なことをベースにアイデアを広げてサービスを考えてみてください。

きっと成功の可能性が高まるはずです。