失敗しがちなマッチングサービスのアイデアとは?

こんにちは、深谷です!

先日、マッチングサービスを作って起業したいという方から、

「失敗しがちなマッチングサービスってどんなものがありますか?」

というご質問をいただいたので、お伝えした内容をまとめておきたいと思います。

失敗しがちな3つのパターンとは?

ご質問いただいた方のように、初めてマッチングサービスを作るなら、次のパターンは避けておいた方がいいと言えるでしょう。

  1. サービスを一から作り出すパターン
  2. あまり大きなお金が使われていないパターン
  3. 誰でも始められそうなパターン

これらのパターンで、マッチングしようとすると失敗することが多いです。

その理由を一つ一つ説明しますね。

そもそも存在しない有料サービス

一つ目は「サービスを一から作り出すパターン」です。

例えば、自動車に詳しくないけど自動車を買いたい人と、自動車にとても詳しい人をマッチングして、購入をお手伝いしてあげるサービスを考えたとします。

この場合、自動車に詳しくない人にとっては、詳しい人の意見をもとに、安心して購入ができるので、需要があるだろうと考えたとします。

ただし、現状がどうなっているかというと、自動車に詳しくない人でも、ほとんどの販売店で営業の方から親切におすすめのクルマを教えてもらえます。

それに、今のところ、自動車に詳しい人にお金を払って、買い物を手伝ってもらうサービスが存在しません。

そうなると、そもそも存在しないサービスを認知してもらう作業が発生したり、相場が無いので単価設定も難しくなります

このように、そもそもサービスが存在しないパターンで、マッチングサービスを始めてしまうと失敗しやすいです。

単価が低いサービス

二つ目は「あまり大きなお金が使われていないパターン」です。

この場合、一つ目と違って、既にお金を払って利用されているサービスをベースに、マッチングサービスを作ることになります。

しかし、そこで支払われている金額が少額の場合は、マッチングサービスの運営者が利益を出すのが難しくなります。

例えば、お弁当が売れ残った弁当屋さんと、安くお弁当を購入したいお客さんを結ぶマッチングサービスを考えたとします。

確かにお弁当にお金を払うという習慣はあります。

それでも、お弁当は500円くらいから、高くても1000円ぐらいのものが通常の価格でしょう。

ということは、お弁当が一つ売れたとして、そこからマッチングサービスの運営者が得られる手数料は100円から300円くらいとなってしまいます。

これでは、マッチングする件数を相当数増やさないと、事業としてやっていけるだけの収益をあげるのは難しくなります

参入障壁が低いサービス

最後は「誰でも始められそうなパターン」です。

このパターンは比較的思い付きで見つかることが多いパターンです。

自分の働いている業界や、自分の過去の経験からの発想ではなく、ふと思いついてしまったというようなパターンです。

例えば、自宅の駐車場を使っていない家と、出先で一時的に駐車場を利用したい人を結ぶマッチングサービスがあります。

このサービス自体は、よくできた仕組みなので、ビジネスモデルとしては大変素晴らしいと思います。

既に駐車場にお金を払うという行為は、特に都心部や観光地では当たり前のことなので、お金を払う側も抵抗がありません。

それに駐車場を貸す側も、普段使っていない場所から収入を得られるようになるので、大喜びです。

では、何がまずいのかと言うと、アイデアさえ思いつけば、誰でも始められるので、参入障壁がとても低く、あっという間に競合が出現し、レッドオーシャン化してしまう点です。

現に、自宅の駐車場を使ったマッチングサービスは、人気が出たとたんに駐車場大手のタイムズや、駐車場とは全く関係のない楽天まで参入してきています。

こうなってしまうと体力的に戦うのが難しくなってしまいます。

避けておいた方が無難

もちろん、ここで挙げたパターンで全てのサービスが失敗するというわけではありません。

今まで存在しなかったサービスを作る場合でも、とても素晴らしいサービスであれば、認知されるまでにお金や時間はかかるかもしれませんが、喜んで使ってもらえるようになります。

また、単価の低いサービスでも、マッチングする件数を増やしまくれば事業として成り立ちます。

誰でも始められそうなサービスに関しては、必ずしも大手が参入してくるとは限りません。

しかし、マッチングサービスを初めて作る初心者の場合は、やはり避けておいた方が無難と言えます。

まとめ

じつは、私が運営しているPVモンスターは単価が低く、その分、数が必要なサービスでした。

そのため、初めの一年はなかなか大きな売上が上がらず、大変苦労しました。

その経験からも、出来るだけ単価の高い商材を扱った方が、楽なスタートが切れるのでお勧めです。

マッチングを成立させるのも、単価が低いから簡単とか、単価が高いから難しいということは、必ずしも比例しません。

であれば、単価の高いサービスを扱った方がいいです。

特に財力のあまりない個人が始める場合は、最初からある程度の売り上げが見込める方が精神的にも楽です。

せっかくマッチングサービスを始めるのなら、失敗したくはありませんよね。

そうならないためにも、ここにあげた3つのポイントに注意して、マッチングサービスを作ってみてください。