マッチングサービスのビジネスモデルとは。それぞれの特徴をまとめてみた。

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「このスキルを持っている人とあの困っている人をマッチングすればいいサービスができそうだな。」
そんな風にマッチングサービスの良いアイデアがひらめいたら、次はどうやってお金を稼ぐのかを考える必要があります。せっかくマッチングが成立してもお金を稼ぐことができなければ、そのサービスの継続ができなくなってしまいますし、そうなってしまっては、そのサービスを利用してくださっているユーザーをがっかりさせてしまうことになってしまいます。

そこで今回は、既存のマッチングサービスを例に、マッチングサービスではどのようなビジネスモデルが存在するのかを、それぞれの特徴を元に説明していきます。

課金タイプ

初めにマッチングサービスの主要な課金方法を挙げておきます。

  • 仲介料
  • 掲載料
  • オプション収入
  • 広告収入

これらについて、いくつかのサービスを例に挙げながらそれぞれ解説をしていきたいと思います。

なお、ここからは登場人物を以下のように呼ぶことにします。
運営者・・・マッチングサービスを運営する人・会社
提供者・・・マッチングサービス内でサービスやモノを提供する人
利用者・・・マッチングサービス内でサービスやモノを利用する人

※記事中に掲載している価格やサービスの内容は2016年7月のものです

仲介料による課金

仲介料による課金とは、マッチングが成立したときに、利用者が提供者へ支払う額の何割かを運営者が受け取る、もしくは利用者と提供者の両方からそれぞれ何割かを運営者が受け取る課金方法です。
マッチングサービスのビジネスモデルとしては、最もポピュラーな課金方法と言えます。

利用者が提供者へ支払う額の何割かを運営者が受け取る例として、自宅の駐車場を貸し借りできる「akippa」の課金を見てみます。

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akippaではサイト上での駐車場の掲載は無料となっています。そしてその情報を見た利用者が駐車場を利用した際にakippaへその駐車場の代金を支払います。akippaはそこから40%と消費税を引いた金額を駐車場のオーナーである提供者へ支払います。
つまりこの40%と消費税がakippaの取り分となります。

では、仲介料による課金ですが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
提供者にとっての最大のメリットはマッチングが成立し利用者との間で制約するまで利用料が発生しない点です。サービスを掲載したけど誰も利用してくれなかった、そんな時でもコストは一切かからないため、安心して掲載を続けることができます。
また、マッチングサービスの運営者にとっては、提供者にとってのリスクが少ない分、サービスの掲載数を増やしやすくなります。
しかしマッチングが成立するまでは売上が発生しないため、思うように売上が上がらない可能性も高くなります。

掲載料による課金

掲載料による課金とは、マッチングが成立したかしていないかにかかわらず、サービスを掲載した時点で掲載料が発生するモデルです。

人材を採用したい企業と転職希望者のマッチングサービスである「リクナビNEXT」の課金を見てみましょう。

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リクナビNEXTでは掲載期間と掲載する原稿の長さによって金額が変わってきます。
例えば、一番安いプランの場合、短めの原稿を2週間掲載することで18万円となっています。逆に一番高いプランになると長めの原稿にフリーデザインの画像や社員のインタビューが3名まで掲載できて4週間で180万円となっています。
掲載料による課金と一口に言っても、その中でさらに差別化を行うことで、広いニーズに対応できるようになっています。

では、掲載料による課金には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
マッチングサービスの運営者にとっては、マッチングの成立の如何にかかわらず、売り上げが上がるので安定した売り上げを見込むことができます。
しかし、本当に成果が出るのかわからない時点では登録する利用者を獲得することは非常に難しくなります。リクナビNEXTのように知名度も効果も利用前にわかりやすい場合は別ですが、サービスを始めたばかりの時は、まずは無料期間を設けたり、機能を限定した無料版を提供するなどして、実績を作ってから掲載料モデルに移行する方が賢明と言えるでしょう。
利用者にとっては、掲載料を払っている分、手厚いサポートが期待できます。ただし、マッチングが成立していない場合でも、掲載料が発生してしまう点がデメリットとして挙げられます。

オプションによる課金

オプションによる課金とは、サイト内に掲載したサービスに、より付加価値を付けることで課金するモデルです。

オプションによる課金の例として、人材採用のマッチングサービスである「Wantedly」の課金を見ていきます。

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Wantedlyでは以下のように豊富なオプションが用意されており、企業の募集ページを目立たせるようにしたり、プロのライターとカメラマンが企業の魅力を反映した原稿を書いてくれるなど、人材採用をしたい企業を応援できる仕組みとなっています。

Wantedly
(クリックで拡大します)

利用者にとってのオプション課金のメリットは、その時のニーズによって柔軟に利用できる点にあります。例えば、普段は一番安い掲載プランで利用しておいて、急な業務拡大で人材の確保が急務になった時に、オプションを利用して応募者を集めるといった使い方ができます。
また、マッチングサービスの運営者にとっては、掲載料は無料で仲介料で課金している場合だと、マッチングが成立しないと売り上げが発生しないのですが、オプションであれば掲載時点で売り上げが上がります。また、掲載料をもらっている場合でも、オプションによって更なる売り上げ増が見込めます。

マッチングサービスを運営する場合は、オプションが付けられないか考えると良いでしょう。

広告収入

広告収入は、サイトにバナー広告やテキスト広告を表示させることで収入を得るモデルです。
一般的には広告配信サービスなどから配信された広告を表示することになりますが、マッチングサービスの場合は、利用者の掲載をより目立たせるために、広告を表示することも有効です。
前述のWantedlyでは、サイト内広告というオプションがあり、Wantedly内で広告が表示されるたびに5円~20円の範囲で課金できるようになっています。

広告収入のメリットは、導入が簡単であることと、マッチングサービス自体では収益化を考えなくても良いという点が挙げられます。
しかし、月に数百万以上のアクセスが無いと事業として成り立たせるのは難しいでしょう。また、それだけのアクセスが見込まれたとしても、大量のトラフィックを処理するためにインフラを整備・運営しないといけないため、その分のコストも無視できません。

マッチングサービスでは広告収入は二次的な収入源として考えておいた方が良いケースがほとんどでしょう。

まとめ

マッチングサービスの主要なビジネスモデルとして以下の四つを紹介しました。

  • 仲介料
  • 掲載料
  • オプション収入
  • 広告収入

この中で最もポピュラーなのがマッチングが成立した際の仲介料です。ただし仲介料はマッチングが成立して初めて発生するため、運営者がいくら頑張っても最後は当事者同士が決めることなので、売上をコントロールすることは難しいモデルと言えます。
一方、掲載料を払ってもらう場合は、サービスの初期段階ではユーザーが増えにくいという問題があります。
そのためサービスの開始当初は成果報酬である仲介料のモデルを採用し、サービスのユーザーが相当数増えた段階で、掲載料で課金するモデルへ移行できれば、安定した収益が得られるようになるでしょう。
また、どちらのモデルとも相性の良いオプションによる課金の導入もぜひ検討すべきでしょう。

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