「犬の世話が得意な人と、犬がいて旅行に出かけられない人をマッチングしたら需要がありそうだな」
「お金に悩んでいる人と、ファイナンシャルプランナーをマッチングしたら需要がありそうだな」
などなど、ふとした瞬間にマッチングサービスのアイデアって思いついたりしますよね。
実際、私もよく「あ、これはマッチングできる!」って思いついてばかりいます。
でも、あるポイントを押さえておかないと、せっかく始めたマッチングサービスが上手くいかないことになってしまいます。
そこで今回はマッチングサービスのアイデアが思いついたら、始める前に確認しておきたいポイントを説明します。
ポイント1:その業界に詳しいのか
ポイントの一つ目は、「あなたにその業界の知識や経験があるのか」という点です。
以前、「飲食店と食材メーカーをマッチングするサービス」を紹介しているテレビ番組を見かけました。
その番組の中で、飲食店は飲食代しか売り上げが無いのが悩みで、食材メーカーは消費者との接点がないために製品へのフィードバックを集められないことが悩みでした。
そこで食材メーカーは、飲食店で食材を使ったメニューを無料もしくは格安で提供してもらい、その代わりに客からフィードバックをもらいます。
私が番組を見ていた時は、パスタを作っているメーカーが、イタリアンレストランでそのパスタを使った料理を提供してもらっていました。
料理を提供した飲食店には協力代が入るようになるので、飲食代以外の新たな収入源が生まれることになります。
マッチングサービスによるWin-Winの好例ですね。私も番組を見ながら「これは素晴らしい!」と膝を叩きました。
しかしながら、このような事例は実際にその業界にいないと見つけにくい問題と解決策です。
さらにこの問題と解決策を思い立ったとしても、あなたが飲食店業界にいないと始めることは難しいでしょう。
つまり、あなたのいる業界の中で問題点と解決策を探すことが成功のポイントです。
ポイント2:集客できるのか
マッチングサービスというのは、極端な話で言うと「集客を代行するサービス」です。
この記事の冒頭に書いた例で言うと、「犬の世話が得意な人」や「ファイナンシャルプランナー」は、自分で集客できれば、何もマッチングサービスを利用する必要はありませんよね。
そこであなたは、そういった人達に代わって「犬がいて旅行に出かけられない人」や「お金に悩んでいる人」を集めてこないといけません。
例えばあなたが、既に犬と旅行に関するブログを運営していたり、お金に悩んでいる人向けのブログを書いていて、かなりのアクセス数がある場合であれば、集客することは可能でしょう。
また、先ほどの「飲食店と食材メーカーをマッチングするサービス」の例では、既に飲食店自体に集客能力があるので、そこをそのまま活用できます。
もし、あなたにブログやお店が無くても、お金がかかってでも集客のために広告費を投入する覚悟があれば、それでも大丈夫です。
つまり、確実に集客できる方法をあなたが持っていることが重要となります。
ポイント3:既にお金や労力が使われているのか
マッチングサービスだけでなく、ビジネスで成功するためには、利用者にお金を払ってもらわないといけません。
利用者がお金を払うときというのは、新しいサービスに出会ったからではなく、目的を達成するために現在使っている金額より安いか、もしくは少ない労力で済みそうだから、お金を払ってでも新しいサービスを利用してくれるのです。
例えば「犬の世話が得意な人と、犬がいて旅行に出かけられない人」の例で言うと、犬の飼い主は旅行に行きたい時には、現状ではペットホテルに預けたり、知り合いに預けるなどのお金や労力を払っています。
そこに「ペットホテルに預ける」よりも割安で、「知り合いに預ける」よりも手間がかからないサービスができれば、既に払っているお金があるため、新しいサービスをお金を払って利用することに抵抗がないことでしょう。
では「お金に悩んでいる人と、ファイナンシャルプランナー」の場合はどうでしょうか?
まず気になるのは「お金に悩んでいる人」が、その問題を解決するために、現在お金や労力を使っているのか?という疑問です。
お金が少なすぎる問題であれば、それを解決するために、さらにお金を使うということは、あまり行われていいないと思われます。
逆にお金が余っていて仕方がない問題であれば、わざわざファイナンシャルプランナーに相談しなくても、銀行や様々な投資を扱っているところに相談に行けば、無料でしかもVIP待遇で相談に乗ってもらえることでしょう。
そう考えると、「お金に悩んでいる人と、ファイナンシャルプランナー」のマッチングはお金を稼ぎにくいアイデアであると考えられます。
まとめ
今回はマッチングサービスのアイデアが思いついたら、始める前に確認しておきたいポイントとして3点ご紹介しました。
ポイント1:その業界に詳しいのか
ポイント2:集客できるのか
ポイント3:既にお金や労力が使われているのか
アイデアが思い浮かびやすいマッチングサービスなだけに、勢いで始めてしまうと、「誰も集められなかった」り、「人は集まったけど稼げなかった」といった問題にぶつかってしまうかもしれません。
アイデアが思いついたら、まずはこれらのポイントを確認してみてください。